その頃のぼくらを支えてたのは、こんな文字だった――。
写植からデジタルへ、文字が急激な変化を遂げた平成の30年間。
雑誌、マンガ、CD……多様なメディアの書体から時代を読み解く。

 
新刊『タイポグラフィ・ブギー・バックーぼくらの書体クロニクルー』
平凡社より発売されました。

 
あの書体でなければ、あの「名作」の数々は
生まれなかった(かもしれない)――。
だれもが目にしながら意識されてこなかった
文字づかいのマジックを解き明かす。

 
▶︎平凡社 書籍紹介ページ

 

90年代から2010年代を駆け抜けてきた
「ぼくらの書体」をめぐるエッセイ集。
その変化の裏側では何が起きていたのか…、
最高の文字づかいとともに味わっていただけたら嬉しいです。

 
【目次】
I
文字が奏でる音楽――今夜はブギー・バック
モノローグの文法――ちびまる子ちゃん
君に紡ぐ言葉――NANA、ハチミツとクローバー
文字の平坦な戦場――リバーズ・エッジ
犬もしゃべれば――動物のお医者さん
オレたちの声――週刊少年ジャンプ
本音のカタチ――花より男子
 
II
FROM READERS――SWITCH
ひらがなかわいい――きゃりーぱみゅぱみゅ
永遠のオルタナティブ――relax
食う寝るところに読むところ――Ku:nel
サーカスの文字つかい――モスモス
小さい雑誌――「アルネ」と「日々」
恋とオリンピック――羽生結弦
 
III
女王の綴りかた――椎名林檎
マンガチックの秘密――アンチック体
既視感と違和感――いつものフォント
キッチンのおいしい文字――料理本の書体
ハリー・ポッターと物語の文字――ハリー・ポッター
書体を選んで、町に出よう――文庫の書体
時代の交差点(前編)――古畑任三郎
時代の交差点(後編)――古畑任三郎
 

【こんな作品や人を取り上げています】
◉小沢健二『今夜はブギー・バック』
◉さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
◉矢沢あい『NANA』
◉羽海野チカ『ハチミツとクローバー』
◉岡崎京子『リバーズ・エッジ』
◉浅野いにお『ソラニン』
◉佐々木倫子『動物のお医者さん』
◉神尾葉子『花より男子』
◉井上雄彦『SLAM DUNK』
◉「SWITCH」
◉星野源
◉きゃりーぱみゅぱみゅ
◉「CUTIE」
◉「Zipper」
◉「リラックス(relax)」
◉「ku:nel (クウネル)」
◉「モスモス」
◉「アルネ」
◉「日々」
◉「女性自身」
◉「婦人公論」
◉羽生結弦
◉椎名林檎
◉中川李枝子/山脇百合子『ぐりとぐら』
◉青山剛昌『名探偵コナン』
◉ケンタロウ
◉栗原はるみ
◉SMAP
◉モーニング娘。
◉J・K・ローリング『ハリー・ポッターと賢者の石』
◉宗田理『ぼくらの七日間戦争』
◉村上龍『69』
◉『古畑任三郎』

 

【書評&インタビュー】
『読売新聞』(2023年5月)金子 拓さんによる書評記事を掲載いただきました
『日本経済新聞』(2023年5月)速水健朗さんによる書評記事を掲載いただきました
『共同通信』配信(2023年6月)澤田康彦さんによる書評記事を掲載いただきました
『彗星ブッククラブ』配信(2023年11月)インタビュー動画を掲載いただきました
『西日本新聞』(2023年12月)インタビュー記事を掲載いただきました
 

『タイポグラフィ・ブギー・バック―ぼくらの書体クロニクル―』
定価2,530円(税込)
仕様 四六版並製 256ページ
発売日 2023/3
ISBN 9784582839197